ウィリアム・モリスの美学

2021年02月25日

アーツ&クラフツ運動の提唱者として有名なウィリアム・モリス。

ウィリアム・モリスの有名な言葉、「役に立たないものや、美しいとは思わないものを家に置いてはならない」は、丁寧な暮らしを愛する人々は必ずと言って引用する名言ですね。

手仕事を愛する、自然主義的デザインのウィリアム・モリスが残したインテリアファブリックスには、たくさんの名作があります。

自然素材の住まいと、とても相性の良いデザインが多いです。 

ウィリアム・モリスの数多いデザインの中でも、不動の人気を誇るデザインのひとつが「いちご泥棒」ですね。いちごをついばむ鳥たちを温かな目線で描いた代表作です。

合わせ鏡のような左右対称のパターン構成が特徴ですね。

よく知られているのは、風にそよぐ柳の葉が美しい「ウイローパターン」、 とても人気のあるデザインです。

そして、野の花が素朴で愛らしい「デイジー」あたりでしょうか?絵画のような絵柄は独特で、150年たつ今でも、それを超えるものが見当たらないと思います。そういう意味では、まさにアートと言っていい作品です。  

自然主義的デザインのウィリアム・モリスのインテリア美学は、手仕事を大切にする限り、色褪せることはない美学ですね。


最近のモリスコレクションでは、こちらの「メルセッター」が素敵です。