アレルギー、アトピー改善のために出来ること

2022年06月02日

自然素材の家に暮らし始めてから、アレルギー、アトピーの症状が改善した多くの事例をみてきました。

日本人のアレルギー疾患の患者は、約2人に1人の割合になっています。 原因は、大気汚染、カビ、ダニ、ハウスダスト、化学物質と様々ですが、住宅の工業化に比例して増加しているとも言われています。

住まいづくりで、アレルギー、アトピー改善のために出来ることを始めませんか?

あくまでも住まいづくりにおいて出来ることであって、症状を治すためには臨床環境医で診てもらうことをおすすめします。

私たちは、経験と検証の結果、アレルギー、アトピー改善のための住まいづくりには、次の3点を必ず取り入れています。

1.内装材に自然素材を使う ※自然素材についてはこちら>>

2.断熱性を高める ※住まいを快適にする断熱材バウビオについてはこちら>> 外張断熱工法で快適な住まい>>

3.風通しを良くする  ※室内換気についてはこちら>>

内装材に使う自然素材には、無垢材から左官壁のしっくい、珪藻土、ガラス、石、紙クロス、布クロスなどあります。

一般的に自然素材は、静電気の発生がなくハウスダストを寄せ付けません 。湿度を適切に保ち、カビやダニの繁殖を抑えます。

特に、珪藻土は、湿気を吸収、放出して湿度を調節してくれるので、湿度の高い日本に適した壁材です。また、成分は強いアルカリ性のため、アレルギー原因になる菌類、カビ、ダニの繁殖を抑え、死滅させる効果があるため、アレルギー、アトピーの症状が緩和されます。


[各種疾患の改善率と転居した住宅の断熱性能との関係]

そして、断熱性を高めることがアレルギー、アトピー改善に繋がることはあまり知られていません。 

上のデータは、住宅の断熱性、気密性について長年研究を続けている近畿大学建築学部の岩前篤教授が行った健康調査をグラフ化したものです。

新築の高断熱高気密住宅に引越した約3万5千人を対象としており、回答者の中心は、30代~40代の働き盛り世代とその子ども世代である10代までの男女です。

気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、関節炎、アレルギー性鼻炎など15の諸症状について、引越し後の変化を尋ねたこの調査では、大半の症状に明らかな改善が見られます。特に省エネ等級4以上など、より断熱性の高い住宅へ引越した人ほど改善率が高くなっています。

内装材に自然素材を取り入れても断熱性が低いと快適ではないですし、逆に、断熱性、気密性を高めても内装材が全て新建材ですと、アレルギー、アトピー改善どころか、シックハウスや化学物質過敏症になるリスクが高まります。 

1.内装材に自然素材を使う 2.断熱性を高める  3.風通しを良くする

この3点を取り入れた住まいづくりは、アレルギー、アトピーの症状改善の鍵となります。